仁川国際空港高速国道について

区間：京畿道高揚市江梅洞〜仁川広域市中区雲西洞
延長：４０．２Ｋｍ（本線３６．５Ｋｍ、支線３．６Ｋｍ）
車線数：北路ＪＣＴ〜老吾地ＪＣＴ ８．２Ｋｍ ６車線 、老吾地ＪＣ〜空港新都市ＩＣ２８．３Ｋｍ８車線
工期：1995年11月29日〜2000年11月20日
インターチェンジ等：こちらを参照
位置図等：http://www.freeway.co.kr/sub_1/pdf/map_02.pdf韓国道路公社ＨＰからソウル近郊の地図をダウンロードできます。

料金（単位：ウォン）

車種区分

料金所には、Ｈｉ−ｐａｓｓと呼ばれるノンストップ料金収受システムが配備されている。
新空港高速道路（株）のＨＰでそのシステムを解説している。（英文） http://www.hiway21.com/english/service/OI_E_service_hipass.html

仁川国際空港高速国道の料金は、民間資本で建設されているため、他の韓国道路公社が管理する高速道路よりは２〜３倍高いらしい。
（６１００ウォンあれば、ソウルから大田の手前までいける。）
朝鮮日報等によると、リムジンバスの会社等が反発して、バスについては暫定的に料金が下がったようだ。

主な施設


永宗大橋
空港島（永宗島）と本土を結ぶ橋
延長４４２０ｍ（斜張橋部５５０ｍ含む）
鉄道(２００５年開通予定）が１階、高速道路が２階のダブルデッキ構造となっている。世界初の２層式斜張橋らしい。
橋の工事には、日本の建設会社「長大」も参加している。
そこに働く日本人建設会社員を高島政信（弟）が演じたテレビドラマ「ちいさな橋を架ける」が２００１年１月７日に毎日放送開局５０周年記念番組として放送されている。
韓国の歴史的な屋根をイメージした３次元的な構造である。

傍花大橋
漢江を渡る橋
延長２６０４ｍ（鋼アーチ橋５４０ｍ含む）
こちらは鉄道はなし。（鉄道は金浦空港へ向かうため）
飛行機が飛び立つ時に漢江に写し出される様をイメージしている。

建設中の傍花大橋（２０００年３月に撮影）

民資誘致制度と新空港高速道路株式会社について

韓国の有料道路法ではもともと民間事業者でも有料道路を設置して通行料を徴収することができることとされていた。（京仁高速国道は、もともと民間会社により建設されたものである。）しかし、その実績は少ないものであった。
その後の経済発展につれ、社会資本整備の必要性が高まる一方で、国家財政の負担がおいつかないため、積極的に民間資本を参入させることとなった。
これを受けて１９９４年に「社会間接資本施設に対する民間資本誘致促進法」が制定され、総投資額の１０％を利益として得ることを認め、民間企業の参入意欲を喚起している。
仁川国際空港高速国道は、この法律制定後第一号の民資誘致プロジェクトとなっている。
新空港高速道路株式会社は、１１の会社の出資により設立されている。

プロジェクトのシステムは下記のとおりである。
（１）会社は資金調達と道路建設を行う。
（２）工事完成後、会社は道路の所有権を政府に移管する。
（３）当初定められた料金徴収期間（３０年間）内は、管理権及び営業権は会社に与えられる。会社は通行料により投資額及び利益を回収する。

韓国の高速道路では、この後、天安論山高速国道等についても、民間資本による建設がすすめられている。
詳細は、こちらを参照のこと

関係リンク

新空港高速道路株式会社（英文） http://www.hiway21.com/english/Oi_E_fra_intro.html

各インターチェンジの位置図、交通状況、気象状況、管理システム等が分かります。

朝鮮日報仁川国際空港特集（日本語） http://japanese.chosun.com/service/special/air.html

開港に向けての顛末が報道されています。高速道路料金についても記事あり。

ＢＡＣＫ