８６年 近藤監督
 

木田が来た!!木田ですよ、木田。永年の恋人。高本、杉永と二人のとほほはずれドラ１を生み出す原因となった木田が遂に大洋にやってきた。やっとローテーションに定着した金沢銀次を斬首して。。。（涙）
開幕は、前年度日本一ながらまたもや高校野球に甲子園球場をとられた阪神を横浜に迎えたのである。昨年の阪神の優勝に大洋は大きく貢献してしまった。常に人生前向き（反省しない）男、近藤は実は執念深いのであって、前年は打倒読売に傾注したものだが、今年は打倒阪神に燃えたのである。（そうすると戦力不足の大洋は読売には負け越してしまうのだが、近藤にはそんなことは関係ないのであった。）レオンをクビにしたものの新外国人ポンセとローマンの大活躍、木田やルーキー大賞高橋一の好投により阪神を開幕３タテしたのである。

４月から６月までは首位争いに食い込むも、３割で絶好調の加藤博の負傷欠場等が出るとズルズルと落ちていくのは例年どおりで、結局２年連続の「Ｂクラス首位」に終わってしまった。

前年に引き続き盗塁はリーグ1位だが、本塁打数は遂に2ケタ。田代の負傷もあったがこれでは得点は伸びない。

しかしながら、近藤野球は魅せてくれる。９月８日読売戦＠後楽園１−１の同点で迎えた８回裏。読売有田の意表をつくセーフティバントは微妙な判定でセーフ。怒る一塁手ポンセ。近藤は選手全員をベンチに引き上げさせ猛抗議。試合後のコメントがふるってるぞ。「今シーズンは、マスコミもファンも、巨人を優勝させようとしている。それは周囲の勝手だが、審判までがそんなムードに巻き込まれて、アウトにしかかったコールをセーフに変えるとはけしからん。今日は審判のせいで負けた。」結局読売は、勝ち星で広島を２つ上回りながら、勝率では広島を下回ったのである。これもある意味近藤の執念か。

田代は６月にランナーと交錯して手首を骨折。選手生命を縮めることとなった。山下も規定打席に達することはなかった。

解雇されたレオンは最下位ヤクルトで打率.３１９、３４本、９７打点でベストテン４位（オマケにまたもや最多併殺打）でポンセをおさえ３塁のベストナイン。一方大洋のチーム得点は前年度を１０７も下回っている。

順位	チーム	監督	横浜大洋対戦成績
１	広島	阿南	７（１）１８
２	読売	王	７（１）１８
３	阪神	吉田	１６（１）９
４	横浜大洋	近藤
５	中日	山内	１１（２）１３
６	ヤクルト	土橋	１５−１１

タイトル：屋鋪盗塁王、斉藤明最優秀救援

ゴールデングラブ：屋鋪

打率ランキング：３位ポンセ、６位高木豊、９位ローマン、１１位若菜、２９位屋鋪

防御率ランキング：７位遠藤、１２位木田、１４位欠端

＜その他の記録＞

高木豊最多二塁打、屋鋪最多盗塁、ポンセ最多犠飛・最多失策、遠藤最多無四球・最多打者・最多投球回・最多被安打・最多奪本塁打・最多奪三振、斉藤明最多セーブ 、高橋一ルーキー大賞

チーム成績

チームリーダー

開幕オーダー
 

メンバー

1山下 大輔
3高木 豊
4吉本 博
5ローマン
6高木 由一
7ポンセ
9若菜 嘉晴
10木田 勇
11堀井 幹雄
12高橋 一彦
13広瀬 新太郎
14増本 宏
15門田 富昭
16欠端 光則
17斉藤 明夫
19中山 裕章
20平田 薫
21関根 浩史
22銚子 利夫
23菊池 恭一
24遠藤 一彦
25長谷川 国利
26田代 富雄
27竹田 光訓
28西村 博巳
29松本 豊
30山口 忠良
31屋鋪 要
32高橋 雅裕
33市川 和正
34薬師神 繁男
35前泊 哲明
36小山 昭晴
37日野 善朗
38河野 誉彦
39岡本 哲司
40大川 隆
41青木 秀夫
43村岡 耕一
44加藤 博一
45大久保 弘司
46高橋 正己
47竹下 浩二
48北野 勝則
49久保 文雄
50相川 英明
51石橋 貢
52杉永 政信
53板倉 賢司
54大門 和彦
55戸塚 友行
56北 安博
57武田 康
58大久保 勝也
59山崎 賢一
60杉浦 幸二
61白井 正勝
63片平 保彦
71鈴木 隆
72前田 益穂
73近藤 和彦
74米田 慶三郎
75田村 武雄
76小谷 正勝
77高浦 己佐緒
78松岡 功祐
80中塚 政幸
81近藤 貞雄
82辻 恭彦
84三浦 正行
85井出  登
86松島 英雄
88笠原 敦郎
89松盛 茂
90基 満男
91江尻 亮
92山内 英雄
96加古 潤二